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2019年3月17日 (日)

坂本竹次郎と流送(7)

流送発祥の地を訪ねて
北海道沙流郡日高町から南へ行くと沙流川があります。
川沿いにはひだか高原荘があり、その中には沙流川温泉、地元の人や旅行客が多く訪れる場所でもあります。
Photo
Photo_2                      沙流川附近地図

沙流川の上流に国立日高青少年自然の家があり、その入り口近くの道路際に坂本竹次郎の「流送発祥の地」の石碑は建てられていました。

1                    流送発祥の地 石碑             

2                    流送発祥の地 石碑            

 碑 文 
沙流川流送発祥の地
 沙流川流域原生林の伐採・流送という大事業に挑んだ
坂本竹次郎は,明治四十二年,始めてこの場所に材木を
浮かべ,遠く太平洋岸へ送り出した。かつて「林業の町」
として栄えた日高町発展の歴史の始まりである。
 当時の流送は,切り倒した材木をいったん三号沢の
堰でせきとめ,水量が十分になるのを見計らって一度に
放流する。そして,散で流した材木を途中で筏に組み,
流送夫がこれに乗って,沙流太(さるふと)(富川)河口
まで送り届けたのである。流送夫を務めたのは,越中(富山)
など本州各方面から雇われた熟練者達であった。
 黄色い円錐型の傘を水にぬらして竿をあやつる越中衆
の姿がよみがえるようである。
     坂本木材株式会社創業一〇〇周年記念事業
           平成七年九月建立

国立日高青少年自然の家から沙流川本流に架かる歩道橋を渡って沙流川を撮影しました。
1_2                    沙流川にかかる橋
Photo_3                       沙流川上流

Photo_4                       沙流川下流側


沙流川の支流「三号の沢」で流送を行ったことを知ったのは北海道から戻り、資料を調べてからでした。
雨が降っていて人の気配すら感じられない山道を徒歩で調べる勇気もなかったのも事実ですが・・・。
今回は流送発祥の地を見てみたいのと石碑を写真撮影したいだけ、それ以外の目的もなく現地を訪れたのです。
雨の中であったが、どこかで熊が見ているのではという雰囲気の中で、この地方で流送作業に従事していた方々の度量に敬服すら感じ、この地を後にしました。

流送に関する資料を求めて
次の日、沙流川のことが気になっていましたので、沙流川の下流にある日高町立門別図書館を訪ね、「石川県から渡道し、沙流川で流送事業をした。坂本竹次郎に関しての図書はありませんか?」と図書館の方に尋ねると、「探しますから併設されている郷土資料館に流送に関する展示をみてきたら」といわれ資料館に。

Photo_5 日高町立門別図書館郷土資料館

資料展示の中に流送のブースがあり、大きな鋸や斧が展示されていました。
実物の大きさに驚きました。
Photo_6                     流送についての掲示 

Photo_8                     実際使用された道具

図書室に戻ると、何冊かの図書があり、親切に流送に関した個所には付箋まで貼ってありました。
その中で「坂本木材百年のあゆみ」という冊子もありました。
必要箇所のコピーを手に図書館を後にしました。
とても親切な対応に感謝しています。
図書館を後にして、沙流川河川敷を見たくなりました。

沙流川を見てみたい
堤防からは沙流川の流れは見えません。河川敷がとても広いのです。堤防間の川幅は凡そ400m位あるのでしょうか。

Photo_10                      公園の上流側

Photo_11                         公園の下流側

「さるがわせせらぎ公園」と書かれた案内板がありました。
Photo_9                   さるがわせせらぎ公園案内                  

この案内図を見てもとても川幅が広いことが分かりました。
伐出した木材を筏に組んでこの川を下っていったのでしょう。しばし感慨にふけりました。
今は流送を見ることもなく、当時のことを探すのも難しくなってきていることを痛切に感じました。

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